転んでもただでは起きない日常

アラフィフフリーランスの読んで楽しい漫文ブログ 〜エンタメ・日常・アラフィフあるある〜

遠距離介護サポート1回目(2日目)

スポンサーリンク

全然眠れない

脳出血に関する記事をスマホでググって読みまくってしまった上、何度も泣けてきて、泣きすぎて頭痛がしてきて全然眠れない。

とりあえず、8:00くらいに起きるが、今日は母の用事が終わってから一緒に病院に行くので、のんびり。同じく親御さんが脳卒中(脳卒中は、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血の総称)になって介護している友達にLINE。
すごい応援してくれてまた泣きそうになる。

用事を済ませた母とタクシーで病院へ。

今日の父、よく動いて嬉しそう。(たぶん)
今日は、弟も先に来ていた。昨日より更に普通の顔になっている。
酸素吸入の管もなかった。


f:id:izumisawasan:20190218145124j:image

13:00から主治医の説明。
CT画像を見せてもらうと、今日のはほとんど出血箇所がなくなっていた。
母、すごくホッとしていた。初日の画像がよほどショックだったんだろう。
初日のは半分ほど真っ白(出血)になっていた。

主治医の先生、5-60代。ベテランぽくて安心できる感じ。「左には麻痺が残ると思います」とはっきり言われる。

弟が帰ると、母と二人でまた介護。
手足さすり。声かけ。

親の体に触れる、ということ

昨日は、気恥ずかしさもあって、全然手足に触れられなかったが、今日はちゃんとできた。

考えてみたら、物心ついてから自分から親の体に触ることなんてなかったわけで…。それが急にさすったりもんだりする必要が出てくる、って状況になるもんだからやっぱり抵抗がある。


家の父の枕元にあった本の話をすると、おっという表情になり、
「あれはくだらない」と言った。何か本読んであげようか?というといらない、という感じ。

父の体の左側を母が一生懸命持ち上げたりしていると、腰の位置にあるベッドのリモコンが押されて、ウイーンと動いてしまって二人で慌てる。

 

同室の斜め前の患者さんは、かなり高齢な男性で、何も反応がない重篤なイメージ…。

優しそうな娘さんがさっきまで一人で一生懸命動かして、お父さん、お父さん、と呼びかけていた。本当につらい。

14:00ごろお腹すいてきたので、始めは下の食堂で食べようかって言っていたが、
母が「あんまりいらない」と言うので、なにか買ってきて待合の所で食べようかと。
地下の売店行ってみたら、薄暗いし何にも売っていなかったので近くのコンビニへ。
ミニサンドイッチ、ホットドッグ、グリーンスムージーを買う。
母、サンドイッチをなんとか2つ食べた。

お茶くれ要求

父は、口を開けば、
お茶、お茶くれ、と言う。はっきりわかる。
看護師さんに言うと、吸口に入った、トロミをつけたお茶に氷を入れてくれて、飲ませてくれる。
大きい声で、お口開けてください、と言うと
口を開けて、飲ませてもらえた。
母が、「お茶、お茶って言うんです」と言うと、
いつでも少しずつならあげていいですよ、と。
母、嬉しそう。
お茶、飲む?って聞くと手を上げる。
母、上手に飲ませる。しかも、父もうまく吸っている。
その後、一回、すごくむせてしまって焦ったけど。

お茶を飲んで落ち着くと、「キ○ガイになるみたいだった(なるみたいだ)」って小さく言った。
声が、いつもの父っぽくなってきた。
聞き取りやすくなっている。
自分の状況が把握できてきているのかも。

まだ現実が受け入れられない

書いているうちに、うちのあの父の話なのか、と不思議な気がしてきた。

父は理知的な人だ。書斎にはたくさんの本。
机にはいつもの眼鏡と腕時計がきちんと置かれている。
まだ現実が受け入れられていない。
あんなにプライドの高い人がだらっとして、他人の目に触れられている。

 

「生きてるだけで嬉しい」なんて寝たきりの人の家族が言うのをテレビで見たりするけれど、えー?介護なんて大変に決まってるじゃない?!って思っていた。

でもなんか実際は違うな。

父のちょっとの動きだけでも嬉しくなる。
死んでいたらもう終わりだった。
赤ちゃんを見ているみたいな気もしてくる。

 

母も心配だ。
言わないけど、相当疲れていると思う。
でも、謎のやる気が出ている感じもする。
私が帰ってからがすごく心配。
しばらくは月イチくらいで来よう、と思った。