映画「LAMB/ラム」を観てきた
この映画、何回か予告を観てたんですよ。
明らかに、
子供をなくした羊飼いの夫婦が、羊っぽいものを子供のように育てる
っていう内容なのはわかっていました。
うんうん・・・アレだね?ちょっと不気味系の映画だね?
不穏な雰囲気がバリバリですよぉ~
で、銀座に用事があったついでに、丸の内ピカデリーで観てきました。
丸の内ピカデリーの最前列は、リクライニングシートになっています。
ちなみに、リクライニングシートって別料金かかりそうですが、かかりません!!
安心してチケットを購入してくださいねっ。
リクライニングシート、といっても単に背面の角度がグイーっと伸びて、140度くらいになるってだけです。
通常の角度よりも見やすいかな・・・って感じ。
▲最前列のリクライニングシート▲
ただし、上映中の飲食には注意が必要ですよーーー!
ほぼ仰向けの状態で飲み食いすると、誤嚥の危険がありますからね!
(介護研修で習った)
私は案の定、ポップコーンの皮がのどに引っかかってゲホゲホしちゃいました。
いつもだったら咳き込む時、「たぶんここから戦闘が始まるから、思う存分咳き込めるゾー!」ってタイミングがあるんだけど、この映画、ずーっと静かだからめっちゃキツかった…
「LAMB/ラム」の前半あらすじ
この映画のあらすじです。
アイスランドの山沿いで、羊飼いをしている40代くらいの夫婦。
ある日、羊の舎内に何者かが入ってきて羊たちがざわめきます。
(このへん、何がなんだかよくわからない)
で、一頭の羊が倒れ込んで、フウフウいうシーンでいったん終わり、夫婦の日常シーンが地味~に続きます。
ある日、2人が羊の出産を手伝っていたところ、「あれれ?なんかおかしいぞ?」的な表情になります。(そうです。異形のものが産まれたのです)
でも奥さんの方は、抱えあげてにっこり。(育てる気満々!)
旦那さんも戸惑いながら、だんだん子育てにハマっていくんですよね。
産んだ羊が何回も何回も夫婦の家の窓の前に来て、「返して~」みたいに見上げるところがなんとも言えない感じです・・・
そんなこんなで、羊の子どもも大きくなり、服を着せたり花冠乗せたり、手をつないで歩いたり(二足歩行可能)、言葉がわかるようになってきて「ううー」みたいな返事もできるようになってきた頃、旦那さんの弟が登場!!!!
「LAMB/ラム」のぺートゥルおじさんがいい
「ペートゥル」おじさんっていうんですけど、このペートゥル、髭面で革ジャンが似合うワイルド系。
奥さん(義理の姉)に気があるわ、納屋で勝手に寝るわ、行動もワイルドなんですけど、さすがに羊の子どもをふつうに扱ってる兄夫婦に「・・・おいおい、やべえだろ」感丸出し。「あれは一体なんなんだ?」と、みんなの心を代弁してくれますよ~
そしたらお兄さんてば「俺たちの幸せを邪魔するなよ」みたいなこと言って牽制するんですよ。「幸せ」の象徴なんですよね。羊の子が。(アダちゃんっていうんですけど)
ドン引きするペートゥルおじ。
でもだんだんアダちゃんに情が湧いてきて、気づけばホントの姪っ子みたい(女の子なんです)な感じになってきちゃうんです。
で、ある日、夫婦とペートゥルおじが酔っ払って、あるビデオを見るんですよ。
そのビデオとは・・・・・・
呪いのビデオでもなんでもなく、
なんと!ペートゥルおじが昔やってた音楽ユニットのPV!!!
しかも!90年代?のテクノ・ポップだよ~~~~♪
女性と2人組で、ペートゥルメンバーはなぞのロボットダンスを踊っています!
モノトーンのわざとらしい映像が最高!!!!
▲ペートゥルメンバー▲
あの~・・・
この映画を観た後にネットで上がってるレビューやツイッターをいろいろ見ましたが、ペートゥルおじのPVに関して書いてる人、誰もいなかったんじゃい!!!
だから、せめて私に書かせてほしい・・・
このテクノ・ポップユニット、けっこういいんですよ!
アイスランドって、90年代、ビョークとかバリバリの頃でしょ?あと、ちょうどシガー・ロスが出てきたあたり??
(このジャケット、すごすぎん?当時、みんなで「スゲエ!」って話題になってたの思い出した)
(実はあんまり詳しくない)
この頃に、おじさん、このユニットでデビューしてたんや!!!
というわけで、ペートゥルおじさんユニットの再結成を勝手に希望します!!
ポップなデペッシュ・モードみたいなマジでけっこういい感じの曲だったので、これからこの映画を観る人はぜひチェックしてください!!!!!
「LAMB/ラム」の後半あらすじ
で、なんやかんやあっておじさんは退場しちゃうんですけど。
ねえ、おじさんのクダリ、まったく意味なかったのどういうことなの?
そして、衝撃的なラストに突入~!
ラストで「えっ?!」(なんじゃそれ!)
ってなるからお楽しみに。
終わってからもしばらく頭、ぼーっとしちゃって、帰りの電車で
「あ!最初のシーンってそういうことだったんか!!」ってやっと気づきました。
それにしても、これはまさにトンデモ映画ですよ!!!
けっこう席が埋まってて、40代~50代くらいの映画マニアっぽい一人客が多かったんですけど、(どっちかといえば女性率高め)
こね繰り回して「異形の存在の哀しみ」「人間の尊厳がー」うんぬん言って褒め散らかすミニシアター系好きな人、ぜったい出てきそう~~~って思ったひねくれ者のワタシ・・・
ハッキリ言って、この映画、雰囲気で魅せるだけのトンデモ映画ですからね!!!!
(言っちゃった・・・)
でも、トンデモ映画好きってけっこういるから、そういう人には超オススメです。
ファッションがめちゃくちゃいい
トンデモ映画なんだけど、さすが北欧!
ファッションがステキでした~
▲ヒロイン(奥さん)のラストのコーディネートが最高におしゃれ▲
この絵じゃわかりづらいんですが、色合わせがワタシ好み過ぎて泣いた・・・
冬ファッションのお手本になります!!
ありがとうございます!!!!
いろいろケチつけたけど、話題作ではあるので気になる方はぜひ。
ちなみにR15なので、念のため。あと、全部個人的意見ですのであしからず。