映画「ジョーカー」を観てきた(かなり前に)
えっ?いまさら「ジョーカー」の話?
この前のハロウィンでは、ジョーカーの仮装だらけだったって話じゃないですか。
その中でどんだけの人がジョーカーを観て仮装したんだかわかりませんけど、少なくともワタシならちょっとできないなあ~
(仮装自体したことなんてないけど)
そもそも、そんなにジョーカーになりたい?
この映画観て?ホントに?
そりゃあ「ダークナイト」シリーズでのヒース・レジャー版ジョーカーはバットマンの敵として最高だったしかっこ良かったけど、「スーサイド・スクワッド」でのジャレッド・レト版ジョーカーなんてハーレイ・クインの彼氏ってだけの存在であんまりかっこよくなかったし、今回のホアキン・フェニックスのジョーカーに至っては、
生い立ち→最悪
身体(病気)→最悪
経済状態→最悪
人間関係→悪
くらいひどくて、こんな人には絶対なりたくないランキングでかなりの上位に位置しそうだからです。
自分もジョーカーに近い境遇だよ~
つらみ~~
と、映画を観て思った人が仮装したんだとしたら、どんだけ不遇な人(だと思ってる人)が多いんだよッ!
ワタシはね~、この映画、しょっぱなからずっとしょぼしょぼ泣きながら観ました。
最初の、街のチンピラたちに看板取られて追いかけるシーンと、地下鉄で病気が止められなくてチンピラエリートサラリーマンにボコられるシーンが特に号泣ポイントだったんですけど、
どっちのシーンも、「主人公が一生懸命やっていることに対して攻撃される」シーンなんですよ。
そういう理不尽さがせつなくて、どうしようもないやるせなさに感情が爆発してしまうのです。
コレ誤解されがちなんですが、ひどい!かわいそうじゃないの!!!やめなさい!!という安っぽい正義感じゃないんですよ…
人生における、どうしようもできない不可抗力に対しての悲しみ、といいますか…
ウィンター・ローズで初泣きした
映画館で泣いたのは、中学生の時に観た、
「ウィンター・ローズ」が初めてです。
E.T.で主人公のエリオット役を演じたヘンリー・トーマス主演映画。
66年にフローレンス・モンゴメリーの小説を原作にルイジ・コメンチーニ監督が映画化した「天使の詩」を、G・ハックマンと「E.T.」のH・トーマスを用いリメイクした作品。母親の死をきっかけにすれ違ってゆく父と子。そして、その果てに起こる悲劇を描く。
引用:allcinemaより
この映画、失意のお父さんを励まそうと頑張れば頑張るほど嫌われていく、悲しい男の子の話だったんですけど、もうボロ泣き!
DVDとかになってないけど今観ても号泣する自信があります。
こういうのホント弱いんだ…
▼ヘンリー・トーマス、最近逮捕されてた。。。
ジョーカーの雑感想
話がエリオット寄りになってしまいましたが、ジョーカーの話に戻すと、
もう人生の理不尽さが満載過ぎて、ワタシの涙もぽたぽたと膝に落ち始めた時点で主人公が爆発していくんですけどね、やっぱりスカーーッとしちゃったわけですよ。
理不尽さを破壊していくサマが快感なの。
彼にとっての理不尽の元をどんどんやっつけていくわけ。
やったれやったれーーー!!!
こういうスッキリ目線と同時に、
うわ、こんな人が近くにいたら怖いわ・・・ヤバイでしょ…というリアル視線でもとらえちゃったんです。
だって、ストーカーするわ、妄想するわ、言動も行動も常軌を逸しているからねえ、この主人公。
周りの反応もごく当然なんですわ。
ボク危険人物です、って顔に書いてあるようなもんですよ。
例えば、家の中でこんな行動したり…
仕事場での着替えシーンで、凄まじい上半身を披露したり…
これらは、なんといっても主演のホアキン・フェニックスの演技が凄すぎるからなんですけど。
ホアキンは故リバー・フェニックスの弟なのに、あまり似ていません。
リバーが生きていたら、ホアキンみたいにはなっていないと思うのです。
ジョニー・デップみたいな中年俳優になっていそうなのです。
でも、ホアキンは、ルックスはともかく、内面を演技で表現する力が卓越していますよ。
以前観た『her/世界でひとつの彼女』では、人工知能の女性と恋に落ちる男性役がぴったりハマっていました。
ところで、ホアキン・フェニックスの顔は簡単そうに見えて意外と描きづらく、頑張って描いてみましたがぜんぜん似ませんでした。
NGにしましたが、描いた紙の端っこが映り込んでしまったので一応載せます。
右の方にあるのがそれです。
自分の舞台の映像がTV番組で紹介されているのを、ひょっとしたらバカにされているのか…?オレが?と思いながら見ている顔なんですけど、この顔がアップになってくるシーン、胸が詰まるようだったなあ…
それにしてもこの絵、ホアキンではなく他の人に似ている気がするので、誰か教えてください!
えっと、あとなんだったっけなー・・・
ジョーカーを観て思ったことがもっといろいろあったんですけど、
時間がたつと忘れてしまうものですね。
あ、そうだそうだ。
キーになる、バラエティ番組の有名司会者役が、デニーロに似てるなあと思いながら観ていたらホントにデニーロだったことを後で知って驚いたってこととか?
デニーロはいつまでも元気そうで何よりです。
「リベンジ・マッチ」ではスタローンとボクシングしてましたよ!
▼吹き替え版がおすすめだという過去駄コン
とにかく「ジョーカー」は、次のアカデミー賞ではいろんな部門でノミネートされること間違いなしだし、少なくとも「主演男優賞」 は獲るだろうな、と予想しています。
以上です。
今年一番の映画には間違いなかったです!