ギトギトした話の先にあったカタルシス
ジメジメじっとりと暑い日ですね。
これからやってくる本格的な夏!サマー!SUMMER!
インドア派のワタクシは、クーラーがんがんの部屋でひたすらマンガを読みまくるのが定番SUMMERなのですが、去年の夏、
「こんなマンガ読んだことねーーわっ!!」
読み終わってついつい叫んでしまったマンガがこれです👇
【かんかん橋をわたって】
作者・草野誼
出版社・ぶんか社
住み慣れた「川南(かーなみ)」から、橋ひとつ向こうの「川東(かわっと)」に嫁いだ萌(もえ)は、上品で優しい姑・不二子(ふじこ)に引き目を感じながらも嫁としてなじもうとしていた。ところが萌の時だけ米がうまく炊けないなど、日々に違和感を感じるうちに、恐ろしいことがわかってくる。町の人が耳打ちした「気をつけたほうがいいわよ。あの人は『おこんじょう』だから」とは? 恐ろしさに身震いが止まらない! 嫁と姑の千日戦争!
引用:マンガBANG!より
▼最近、広告が出始めました!!
おそろしい義母の正体とはっ?!
はいはい。
アレね、嫁姑のギトギトしたストーリーのレディースコミックでしょ?
ワタシもそう思っていました。
いや実際、始めはそんな感じなんですよ。
主人公がまたポジティブ思考でケナゲでねえ…
意地悪な義母や義姉にプンスカ💢しながら読み進めていくと、
「嫁姑番付」とかが始まるあたりからミョーなキャラクターがたくさん出てきてめっちゃ楽しくなってくるんです!権藤木(ごんどぎ)さんとか元ヤンの人とか
いろんなキャラクターがだんだん仲間になっていく展開は、もはやレディースコミックではなく、少年マンガに近い感覚です!
で、「ご新造さん」という強烈キャラ登場で物語はすさまじいグルーヴでラストに進んでいくんですよ〜!
年齢不詳の不気味なご新造さん
(ワタシの友達にそっくりな人がいます)
このご新造さんと嫁軍団とのバトルがドッキドキものなのです!!
これ一応レディースコミックなんだけどね…
そんで、ご新造さんが形勢不利になってイライラするたびに、顔にピシイィっ!と入る線が意味不明でこわいのっ
ご新造さんは、川東を牛耳るボスで、産まれる子供みんなの名付け親なんですよ。で、主人公の子供にも名付けするんですが、
それが、
「馬五郎」
どうしますか?
馬五郎という名前にしかできなかったら…
ぜったいに逆らえないんですよっ!ご新造さんには!
(他の子供たちの名前もドイヒーだった)
てか一体いつの時代のお話やねん!!現代DAYO
まあこういう感じで、油断して読んでるといきなりブッこまれてくるセンス抜群のギャグがいいのです。
ギャグというか、大真面目な顔して変なことやらかす人みたいっつーか。
この作者独特の雰囲気があります。
そんでどんどん読み進めるうちに、しょっぱなの主人公と姑との陰湿な話なんて吹っ飛んでいくんです。
ラストに迎える大団円…ふうぅ〜すっげえ〜
まずは、せっかくなんで上の元広告である「マンガBANG!」から無料で数話読んでみてください。アプリでも動画見たりすれば続けて読めるよ〜
2019/9/30まで公開みたいです。
▼Kindleでも全10巻あります。ワタシは途中までUnlimitedで読んで、残りは悔しいけど購入しちゃいました。 (やめられなくなったのよ・・・)
この作者の「愚者の皮」っていう作品も面白かったよ~