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【脳神経科学】心が傷つくのと身体が傷つくのは同じ痛みだった!

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心が傷つくのと身体が傷つくのは同じ痛み

いじめや無視などで精神的な苦痛を受けると「心」が傷つきます。

でも、心は実際には外から見えないので、「心の傷」を目にすることはできません。

視覚的なインパクトもあって、「身体の傷」の方が

うわあ痛そう〜!大丈夫ですかっ?

という感じで共感しやすいですよね。

他人にとってはもちろん自分のことであっても、

心の傷<身体の傷

というバランスになりがちですが、この「心の傷」の痛みが「身体の傷」の痛みとまったく同じ脳神経基盤を通していることがわかっています。

 そうなんです!

「心」だって「身体が傷つく」のとまったく同じ痛みを感じているのです!

心が傷ついた、って表現は比喩じゃなかったってことなんですね〜

 

脳神経科学の研究

社会的排除に伴う精神的苦痛(心の痛み)の研究をご紹介します。

 


人間にとって、他者から受容されることがいかに重要で、反対に他者から排除されることがいかに致命的かを、脳神経科学の手法を使って明らかにする研究も行われている。

アイゼンバーガーらは、身体的な痛みと社会的な痛みが同じ神経基盤を共有していることを、fMRIを使った研究から明らかにしている。

(Eisenberger. Lieberman. & Williams, 2003)

引用元:放送大学大学院文化科学研究科テキスト

「現代社会心理学特論」森津太子 185p

 

アイゼンバーガーらの研究は以下の通り↓

被験者に、ボール投げを3人で行うコンピューターゲームに参加してもらってその間の脳活動を計測します。

 

初めは3人でボールを回していますが、だんだん他の2人だけでボールを投げ合うようになり、被験者にはボールが来なくなってしまいます。

 

実は、他の2人はコンピューターなのですが、3人でやっていると思っている被験者は、自分だけ「仲間外れ」にされているよ〜…という状態に…💦


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上記テキストより引用

 

わかりやすくすると……

ピンク◯が自分です。

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▲楽しく3人でボール投げ☆

初めはこういう状態だったのに…

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▲「ええ〜ワタシだけボールが来ないよ〜」

仲間外れ状態に…悲しい〜゚(゚´Д`゚)゚

 

このような仲間外れ状態の時、脳の「前帯状皮質」の特に背側部の活性化が大きくなることがわかったのです。

この「前帯状皮質」は身体的な痛みによって活性化する部位。つまり、神経基盤が全く同じなんですね。

 

仲間外れにされた被験者の自己報告による精神的苦痛と活性化の程度は正相関していました。

 

さらに、この「仲間外れ」が実際には他の参加者が拒絶してたんじゃないよー、と伝えた後も前帯状皮質は活性化し続けていたのです。

心の痛みってなかなか消えないんですね…

 

心の痛みを甘く見ちゃいかん

学校や会社、社会生活において「仲間外れ」や「無視」、「いじめ」など、日常的に行われているかもしれませんが、実はそれってザクザクと人を傷つけているのと同じわけで、やられた方はずっと痛みを感じているのです。

このような研究結果はもっと知られたほうがいいと思うんですよっ❢

目に見えないからって人の心を傷つけることはしちゃいかんのです!!

 

いじめや無視はザクザク刺してるのと同じであることを人類全員が肝に命じてほしいし、自分の心が痛い場合は、身体を傷つけられたのと同じ、ということも知っておいてほしいな。っと。

 

ホント傷つけ合わない世界になるといいよね〜

痛いのヤダもん!

 

放送大学大学院テキスト。

入学しなくてもラジオで聞けますが、このテキストだけ読んでも面白いのでおすすめ!

今日はマジメモードだよっ! ヤッホイ