映画「シャザム!」がめちゃ良かったという感想
4/19から公開されている「シャザム!」を観に行きました。
あんまり期待していなかったんですが、予想に反してかなーり面白かったんで感想をば。
▲この映像見たらすぐわかるあらすじなんですが、
簡単にいうと
「14歳の男の子がシャザム!と叫ぶとスーパーヒーローに変身したり元に戻れたりできる魔術を手に入れたのでヒャッハー!!してたら、敵が現れて戦うことになっちゃった」話なんですね。
はいはい、ありがちなアメコミ映画ね~
って思うじゃなーい??
ところがどっこい
このあらすじよりプラスアルファのほうが印象的な映画でしたっ!
主人公のプラスアルファ要素がよかった
まず、出だしからくらーい不穏な感じで始まります。
「あれ?コメディタッチのヒーロー映画ちゃうの?」っていう...。
でもこのイントロ部分がかなり重要なので見逃さないように!
そんで実はこの映画、主人公ビリーが里子ということや友人フレディも里子で足が悪いということ、ビリーは自分を捨てた母親をずっと探し続けていることなど
なかなかヘビーな現実の中にいる、という設定になっています。
ここらへん、まったく予告の中では出てこないので観ている方としては「えっ、えっ、なんかものすごくキツくない??」と、とまどってしまうんですが、これが逆にスーパーヒーローになってからキャッキャウフフしたり戦ったりするシーンに深みを与えるんですよ。
ビリーは普通の家庭の男の子じゃなく、里子ハウスにいる鬱々とした思いを抱えている男の子。でも決してしょぼくれているわけじゃなくて、自分の環境に問題があるだけの男の子。
なので、スーパーヒーローという完全無欠の身体を手に入れると、しっかりとした考えができて機転の利く面が出てくるんですよね。まあ最初は楽しみまくりですがw
悪役の哀しみがよかった
悪役がね~、そりゃああんなことがあればああなるのもわかるわ・・・って同情しちゃうほど可哀そうなんですよ。
否定されまくりの子供時代ですから!相当ため込んどったなおぬしっ!ってほどのビッグキリングシーンは必見です。
このシーン、「ロボコップ」っぽかったんですけどそういやヒーローになってすぐの練習シーンの中の廃工場とかもロボコップっぽかったな。
ヒーロー映画のセオリーをパロディに落とし込む
友人のフレディがヒーロー映画オタクなのもよかったなあ~
ビリーがヒーローになってからいろいろ教えてあげたりして、オタクだからこその豊富な知識がスパイスになってました。
DCだからスーパーマンやバットマンのネタがちょろちょろ出てきて面白かったです。
昔のホラーで「スクリーム」ってのがあって、これ、完全にホラー映画のセオリーをパロディのようにした映画だったんですけど似た感じですかね。
そういや「デッドプール」もパロディみたいだった気がしますが、なんでだろーあんまり面白くなかった…
里子ハウスの子供たちがよかった
ビリーやフレディの他に、黒人の小さな女の子(すんごいかわいかったよー)やゲームオタクの中国人の男の子、無口でデブの男の子、お姉さん的存在の女の子がいてみんなよかった~!!
ぶっちゃけ、
まーた多国籍なグローバルなインターナショナルなアレですか?
って思っちゃったんだけど、ラストの急展開でコレが効いてスカーーーーっとしたのでこういう使い方ならぜんぜんアリ!だと思いました。
監督がホラー映画の人だった
この映画、楽しいながら、ところどころ不穏感があって不思議な感覚だなあと思っていたら、監督がデビッド・F・サンドバーグでした。なるほどね~
えっ?知らない?
「死霊館」シリーズの「アナベル 死霊人形の誕生」とか「ライト/オフ」の監督よ~
ということは、ジェームズ・ワンと組んでる監督ってことです。
ジェームズ・ワンといえば「アクアマン」やってたじゃないですか。
最近のヒーロー映画はホラー出身監督がキテるってことなんじゃないでしょうか!
ワタクシつねづね、ホラー映画はエンターテイメントの源なんじゃないかしらっ?と思っております。
スパイダーマンのサム・ライミとかの例もあるしさー
というわけで、この映画、単なるヒーローものじゃなくていろんな要素がある映画でしたよ、という話でした。
ぜひぜひ観に行ってください☆おすすめ!!
今回は最後まで泣かなかったよ~!(ガッツポーズ)