映画「リチャード・ジュエル」を観てきた
映画『リチャード・ジュエル』30秒予告 2020年1月17日(金)公開
あらすじ
1996年、五輪開催の熱狂のさなかに起きたアトランタでの公園爆破テロ事件を背景にした話です。
リチャード・ジュエルは、警備員。
母親と二人で暮らしており、デブっちょで見た目が良くない独身男性ですが、気は優しくてよく気のつく性格の持ち主です。
見かけによらずちゃんとした彼ですが、 法の遵守は絶対!という考え方を押し通すあまり、たびたびトラブルを起こしてきました。
ある日、アトランタの公園での野外コンサート会場を警備していたリチャードは、ベンチの下に置かれたままのバッグに気が付き、「これは危険なものに違いない!」と警察に連絡。
警察が開けてみると・・・
筒型爆弾が!!
危ないぞ〜!!!
みなさんここから離れて〜!!!
リチャードは避難を誘導しましたが、途中で爆弾が爆破してしまいます。
しかし、被害は最小限におさまり、第一発見者の英雄としてリチャードは一躍脚光を浴びることになりました。
メディアはよってたかってちやほや…
まんざらでもないリチャードと息子を誇らしげに思う母親。
そんな中、犯人の目星がなかなかつけられないFBIは、なんとこの第一発見者であるリチャードが犯人ではないかと推測します。
こういう犯人にありがちな雰囲気、行動だったということで。
そしてそのことを簡単にメディアに流されてしまい、リチャードと母親の地獄が始まってしまうことになるのです・・・
しかし、リチャードにはたった一人、知っている弁護士がいました。
以前清掃員として働いていた時に知り合った弁護士です。
彼はリチャードのことを信じて弁護することにしました。
サム・ロックウェルといえば、「スリー・ビルボード」と「バッド・バディ!」ですよねっ!
大好きだ~~~♡
今回も良かったです!
このちょいワルな雰囲気の弁護士さん、ワタシも依頼したいんですけどぉ~
なんてキャッキャしつつ・・・
リチャードと母親と弁護士
VS
FBIとメディア
そんな構図の中で話が展開していくのですが、もうドキドキハラハラ…
最後には大量の涙を流す羽目になりましたよ〜!
泉沢的雑感想
この映画のテレビCMで
「メディアリンチ!」
って出るたびに「うん?メリルリンチ?」と条件反射するくらいには一応投資の知識も持ち合わせておりますが、メリルリンチではありません。
メディアリンチです。
テレビから「メディアリンチ」なんて言葉が発せられるとはコレすなわち皮肉なんでしょうか…?
まあとにかく、メディアによって生活ができなくなるほど追い込まれていくんですよ。主人公も母親も。
母親役のキャシー・ベイツがすごかった
うじゃうじゃと外に待機するマスコミ連中の様子を見ようと、ゆうたろうばりに窓のシャッターを押し下げてそっと覗く母親の胸中ったらないですよ!!
あっ、この母親役、キャシー・ベイツです。
映画ファンorスティーブンキングファンならご存じ、「ミザリー」でミザリー役をやって強烈な印象を残した女優さんです。
▲すんごい怖かったよ~! (ミザリーが)
ミザリーの印象が強すぎて、いまだにキャシー・ベイツを見ると「なんかやらかすんじゃないか…」 とヒヤヒヤしちまうんだぜ!!
あと、同じくキング原作の「黙秘」(原作:「ドロレス・クレイボーン」)って映画がすごく良いので見てない人はぜひ見てほしいんだけど、
ここでも、なんかこの人やらかしたな…って役だったので、完全にワタシの中では
キャシー・ベイツ=やらかしおばさん役
ってなってるんです。
ですから、今回の映画でも「いい母親のふりして実は秘密がある人」 なんじゃないか、と内心ハラハラしていたんですけど、まったくまっさらにいい母親でした!!
また人間味あるんだ~!
キャシーの演技が自然すぎて震えたわ・・・
最後の彼女の演説んとこでもうボロ泣きしたんですが、こうなった原因でもある女性記者が泣いてるシーンが映されたので「おい!!お前が泣くんじゃないっ!!!!」としっかりめに心の中でつっこんでおきました。
女性記者がなんか笑えた
で、そのイヤーな感じの女性記者なんですけど、実在した人物らしくて、映画の中の枕営業シーンが問題になっているらしいんですよ。
その人、もう亡くなったみたいなんですが、遺族や関係者が怒っているんだって。
そんなことしてない!!女性記者だからってそんな描写ありえない!!って。
・・・いや、やってなかったとしてもどっちでもいいんだよ~!!
これ、映画だから!
ここまでエグイことして記事にしたんだ、ってストーリーでいいやんけ。
もしワタシがこの女性記者(本人)だったとしたら、草葉の陰からガハハハハ!!!って笑って見てると思うなーー!
だってこの女性記者、人間らしくて面白かったんですよ。
自分の手柄のためならなんでもする!って、まあかなりやりすぎですけど、こういう人間っているじゃないですか?サイコ気質の。
ぜったい近寄りたくないけど!!!
そんでこれ、あのクリント・イーストウッド監督作品だよ~!
嵐のニノを「硫黄島からの手紙」で抜擢した天才監督よ~!
イーストウッドがこういう演出したかったんだからいいじゃない?
イーストウッド作品にハズレなし!
そうです。イーストウッド監督、御年90歳!
(たぶん)
この人、毎年映画の新作を作ってるんだけどいったいどうなってるの??
超人すぎやしないか?
去年観た前作「運び屋」のレビューだよ↓
毎年、なんやかんやでイーストウッド監督作品を観ているんですけど、まあ~大体クオリティが高くてね…
派手さはないけど、「ああ…いい映画だったなー」 って毎回思わせられるんですよ。
これってスゴイことですよ?!
アラフィフとしては、山田康夫(元ルパン三世の声)が吹き替えをしていたダーティ・ハリーシリーズのイメージが染みついていますけど、イーストウッドといえばもはやダーティ・ハリーより映画監督で有名ですもんね!
超久しぶりにマカレナを聴いた
ああ、そういえば、爆破テロが起きる公園でのコンサートシーンで、めっちゃひさびさに
マカレナを聴いたよ!!
▲へーぃまーかれぇな(ひゅうういっ♪)
懐かし~!!!
観客がみんな揃って同じ振り付けで踊ってましたけど、映画に出演していたのは本物のロス・デル・リオだったのかどうかはわかりません。
ということで、ぜんぜん主役のリチャード・ジュエルのことを書けませんでしたけど、実際のリチャード・ジュエルは44歳で亡くなっていて、写真を探して見てみたら、今回の俳優さんとほぼ同じ風貌で驚きました。
そっくりさんすぎるだろ!!!
今映画館で観るならこの映画一択だと思う~